日光を使って体内機能の調整をしている。

猫は、人より体内時計に頼って生活しているため、体内時計の調整のためにも、日光浴を浴びます。光の強さや日照時間、おひさまの①などをもとに時間と体内時計の間に生じたズレを修正します。

光の強さや太陽の位置、日照時間によって体内時計が調整されるので、夏と冬では多少、行動する時間帯が異なります。
夜に出掛ける習慣のある猫が、夏は冬より少し遅い時間に出掛けるなどの変化が見られますが、完全室内飼いの猫だと、1年を通してあまり変化がない場合もあります。
また、日光による体内時計の調整は、繁殖にも影響します。
日照時間が長い季節が猫の繁殖シーズンですが、日照時間が短い北国では、他の地域よりも繁殖シーズンの到来が少し遅れることもあります。

日照時間によって毛の量が増減する。季節による日照時間の変化は、猫の発毛サイクルに影響を与えます。春や秋に抜けた毛が増えるのは、猫が日照時間の変化をキャッチし、夏や冬の到来に備えて毛の生え変わりが起きるためです。日照時間が長くなると猫の毛は少なくなり、反対に日照時間が短くなると毛が増えてきます。

おひさまは猫の毛をサラサラにする。

猫の毛の間に含まれる湿気が蒸発し、被毛がサラサラになります。

紫外線を浴びる。

日光に含まれる紫外線を浴びることで、体毛の表面に付着した細菌を殺菌消毒している可能性もあります。

おひさまがまぶしいときは黒目を小さくします。

猫の目の瞳孔が明るいところで小さくなるのは、瞳孔を小さくして光をあまり入ってこないようにして網膜を守っているからです。
反対に瞳孔が大きくなるのは光の感度を高めて暗いところでも見えやすくするためです。
そして猫の瞳孔は感情によっても変化します。
興奮したり恐怖を感じると瞳孔が広がりやすくなるのです。

日光浴をすることで血行がよくなり、栄養素が身体の隅々にまで行き渡ります。内蔵の動きも促進され、皮膚や毛にも良い効果があり、毛づやも良くなります。

エネルギーの消費を抑える。

体温維持に消費されるエネルギーは、暖かい場所にいるほど少なくて済みます。
本来、猫は単独で行動し、狩りをする動物です。いつ獲物が見つかるかわかりません。獲物と出くわしたら素早く捕まえるため、常に動けるようにしておく必要がありました。そのため、日向ぼっこをして体温を温めることで、狩りに必要なエネルギーを蓄えているのです。

紫外線の浴びすぎに注意。

夏の強い日差しを浴びると日光皮膚炎という皮膚病になる危険性があります。
耳の先の方や鼻、口や目の周りなど、被毛の薄い部分や色素の薄い部分に、発赤や脱毛、フケ・潰瘍などの症状がみられる皮膚病です。かゆみがともなうこともあるために、猫ちゃんが自分で掻いて傷を付けてしまうこともあります。
この皮膚炎が悪化してしまうと、皮膚が赤剥けになり潰瘍ができてしまったり、皮膚が角化することもあるそうです。
そして、長期間継続することで、扁平上皮癌に移行する可能性のある皮膚炎です。

白色というのは、紫外線防御をする力が弱い色で、被毛の色が白い猫は紫外線の影響を受けやすく日光皮膚炎になりやすいといわれています。
白い猫以外は日光皮膚炎にならないのか?というとそうではなく、猫ちゃんはほとんど全身を被毛に覆われていますが、毛の薄い部位があり、その中でも特に耳に発症しやすいようです。
他には、鼻や目の周り、唇や口の周りにも発症するそうです。

症状が長期間続くと、日光皮膚炎から扁平上皮癌に移行しやすく、例えば耳の場合、壊死した表皮が増えて、真皮内へ増殖し中心性の角化を示すことがあるそうです。また、潰瘍が続いたり、再発を繰り返し癌の疑いがあると、患部を切除することもあるようです。

治療法は?

ひどい皮膚の炎症の場合は、抗炎症剤の投与をすることもあるようです。猫ちゃんのことですので、患部をひっかいたりすることもありますが、出血していたり、潰瘍がある場合には、抗生物質が処方されることもあります。

予防するには?

外に出る習慣のある猫ちゃんは、日差しのキツい時間は外に出さないようにしてあげましょう。
室内飼育であっても、窓ガラスから紫外線が入り込んでしまうため、窓ガラスをUVカット化するなど工夫してあげると良いでしょう。

熱中症にも注意。

熱中症は、体温が急激に高くなり、正常な体温を保てなくなることで発症します。本来、猫は暖かいところを好む動物ですが、汗腺が人間にくらべると少なく、発汗によって体温を調節することができません。そのため体温が急激に上昇すると、それを下げることが難しくなります。

治療法は?

とにかく体を冷やすことが肝心です。風通しのよい涼しい場所に猫を移動させ、冷たい水で濡らしたタオルで全身を包む、霧吹きで水を噴きかける、氷枕を動脈の走る首のまわりやわきの下にあてがうなどして、急いで体温を下げます。このときの注意点として、体温を下げすぎないように、こまめに体温をはかり、39℃まで下がったら冷やすのをやめましょう。また呼吸を楽にするために、首を自然な形に伸ばした状態にしておくと良いでしょう。そして、猫の体を冷やしながら動物病院に連絡を取り、一刻も早く病院で獣医師の診断と治療を受けるようにします。

予防するには?