【宮崎】牛舎に勝手にすみ着く猫、夜は「パトロール」も

1:岩海苔ジョニー ★2017/08/21(月) 07:57:20.62 ID:CAP_USER9.net
http://yomiuri.co.jp/national/20170820-OYT1T50112.html
 宮崎県県内でも特に畜産が盛んな都城市や西諸地区を担当していて、気になることがあった。

 取材で牛舎を訪ねると、なぜか、よく猫を見かける。インターネットで「牛舎 猫」と入力して検索してみると、猫が牛と仲良さそうにしている様子や、ワラの上でくつろぐ画像が大量にある。牛と猫の関係を確かめに、改めて牛舎に向かった。

 うだるような暑さの中、都城市高崎町で和牛270頭を飼育する増田宏さん(50)を訪ねた。牛舎近くの倉庫に入ると、2匹の猫がいた。寝そべったり、水を飲んだり。作業をする増田さんや、飼料の運搬車も近くを行き来するが、全く気にする様子はない。

 「今日は少ない方。普段は5、6匹かな」。猫の集団が姿を見せるようになったのは5年ほど前。飼っている意識はなく、名前も付けていない。「猫も飼われているつもりはないでしょうね」

 増田さんは、猫が来るようになって牛舎の異変に気付いた。まず、飼料のトウモロコシなどを狙うネズミやハトが減ったという。これらは様々な病原菌を媒介するやっかいな存在だ。

 ネズミが牛舎に入り込むのを阻止したり、捕まえたりしているのが猫。「昼間は寝てばかりだけど、夜は牛舎を『パトロール』している姿をよく見る。頼もしいですよ」と話す。

          ◇

 9月に仙台市で開かれる「全国和牛能力共進会」に、県代表牛を出場させる小林秀峰高(小林市)。牛舎がある同高の高原農場(高原町)にも足を運び、猫について聞いてみた。

 ここでは6月まで、ネズミよけのために猫を飼っていたという。元々は校舎に迷い込んだ野良猫だったが、牛を飼育する部活動の「農業クラブ」が引き取った。黒い猫だったので「アンコ」と名付けた。

 アンコはネズミを口にくわえていることが度々あった。猫アレルギーの部員がいるため、現在は別の部員の家で飼われているが、指導する東房男教諭(59)は「猫が1匹いると、ネズミはほとんど寄って来ない。猫がいるのと、いないのでは、全く違う」と実力を認める。

 猫が牛舎に居つく理由は――。疑問を抱えつつ、都城市蓑原町で和牛110頭を育てる久留雅博さん(52)を訪ねた。

 牛舎には、4、5匹の猫がたむろしていた。やはり、牛や作業員を気にする様子もなく、くつろいでいるように見えた。

 10年ほど前に1匹のメスがすみ着き、次々に増えたという。時々、餌を与えるが、なでようとすると、逃げていく。「飼料用のワラもあるし、特に冬場は過ごしやすいんでしょう」と久留さん。猫を遠目に見ながら語った。

 野良猫の生態を研究している西南学院大の山根明弘准教授(動物生態学)に聞いてみた。ヨーロッパの酪農地域では、ネズミの害を防ぐため、昔から猫が飼われているという。「牛や馬はおとなしく、猫とは互いに干渉しない」と話す。

 猫にとって牛舎はすみよいのだろうか。

 山根准教授は「自由気ままに動き回ることができるうえ、積んであるワラは、すみかや子育ての場になる。牛舎は理想的な住環境といえるのでは」。猫と牛、生産者。互いにメリットがあって、牛舎に猫が多いのだと納得した。(小園雅寛)
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